極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
「……それって……」
隼理くん。
やっと口を開いた。
私は隼理くんの声を聞いて少しほっとした。
「うん?」
私は、ほっとしながら隼理くんの言葉の続きを待つ。
「どうしても行かなきゃいけないのかよ」
隼理くん……。
隼理くんは少しふてくされたようにそう言った。
「うん、行かなくちゃいけないの。
それにクリスマスライブは
前々から私も含めてメンバー全員が楽しみにしているから」
私は隼理くんの気持ちをなだめるようにやさしくそう言った。
のだけど。
「俺といることよりも?」
隼理くんは私が言った『クリスマスライブは楽しみにしている』
という言葉が引っかかったみたいで。
隼理くんは、まだふてくされている感じだった。
「そういう意味で言ったわけじゃないよ。
隼理くんと一緒にいることも楽しいよ」
隼理くんと一緒にいることはとても楽しい。
そう伝えたくて。
だから。
そう言ったのだけど……。
「『も』ってなんだよ『も』って。
俺と一緒にいることが一番じゃないのかよ」
隼理くんは私が言った『隼理くんと一緒にいることも楽しい』の言葉の『も』の部分を異常に拾ってしまったらしく。
それで隼理くんは余計にふてくされてしまって。
そんな隼理くんのことを見た私は。
思わず苦笑いをしてしまった。