極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です



 違うっ‼

 やっぱり全然違う‼

 私が不安に感じていることと。
 隼理くんが不安に感じていること。
 それらは全く違う‼
 決して同じなものですか‼


 人気があるとはいっても。
 私の場合は同性から。

 でも隼理くんは……‼
 異性から人気があるわけでっ。

 彼氏が異性から人気があるなんてっ。
 やっぱり心配に決まっている‼

 だから私が抱えている不安と。
 隼理くんが抱えている不安。
 それらは全く違う‼

 全く違うんだよ‼ 隼理くん‼



 隼理くんの彼女でいられること。
 それは、ものすごく嬉しくて幸せなこと。

 …………。
 ……だけど……。

 それと同じくらいに。
 ものすごく心配や不安も感じる。


 本当は隼理くんと恋人同士になれただけで幸せを感じなければいけない。

 こんなにも素敵な隼理くん。

 そんな隼理くんと恋人同士になれたのだから。
 それだけで満足しなければいけない。


 …………。
 ……けれど……。
 現実はそうもいかない。
 やっぱり心配や不安の感情がつきまとう。
 いくら振り払おうとしても。
 どうしても。
 それらの感情が消えることはない。

 だって。
 やっぱり心配で。
 心配が募り不安になる。

 あまりにも隼理くんが人気過ぎて。
 いつか私のもとからいなくなってしまいそうで……。


 …………。
 ……本当に。
 本当に困ったものだ、人気過ぎるのも。



 人気過ぎる隼理くんと恋人同士になってからの私の心の中は……。


 嬉しい。
 幸せ。
 心配。
 不安。
 その他、いろいろな感情。

 そんな感情たち。
 目まぐるしいくらいの感情たち。

 そんな感情たちが忙しく私の心の中を駆け回っている。


 確かに隼理くんと恋人同士になる前も、そういう感情たちがなかったわけではない。

 たぶん人並みくらいにあったと思う。

 感情によって元気が出たり落ち込んだり。

 そんな感情たちの繰り返し。


 でも。
 隼理くんと恋人同士になってからの私は。

 そういう感情たちが。
 もっともっと顔を出すようになってきて。
 私の心の中を忙しくさせる。



 隼理くんと恋人同士になってからの私は。
 そんな感情たちに大忙しの日々を送るようになった。


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