元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している
私の頬は、熱があるんじゃないかってくらい赤くなっていた。

西原に気づかないように、冷静を装い、私の頬を両手でパチンとして、高まる気持ちを抑える。

「おぉ、大丈夫か。何事。好きな人と出かけるのは、デートだし。好きな人とデートなんてこの上なく嬉しいんだから」

私は西原に大丈夫と言いながら、西原は、クスッと笑った。

西原は私に近づき、私の肩を右手で置いて
、千花と私の耳元で囁く。

「なっ!」

私の右耳を手で押さえて、背後にいた西原を見る。
西原はヤンキーなくせに顔立ちが整っている。
鼻筋が高くて、細い目で口紅を塗ったかのように口で、肌が白い。

金髪じゃなかったら、普通にモテる分類だ。

「なに、俺の顔になにか付いてる?」

西原はそう言って、私の顔を至近距離で見てきた。

「な、なんでもないから」

私は西原の目を逸らして、先にパンケーキ屋に入った。  

「もう…はあ…分かってないな」

私がパンケーキ屋に入った後、西原は自分の首を手で回して、下を向いて照れていた。

そして、パンケーキ屋で二人で向き合って、メニュー表をみていた。
< 112 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop