元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している
「決まった?西原」
パンケーキ屋には、女子が多く、カップル連れが大半を占めていた。
私達は店員さんに案内され、空いている席に着いた。
私はメニュー表を見ながら、西原に聞く。
「決まった!」
西原は私の返事にすぐ答えた。
「じゃあ、注文するから」
私は西原に真顔で言う。
すると、西原は、俺が注文するからと言い放つ。
それに私も注文すると言い、西原も引き下がらなかった。
「だあー、いいから!私がするから」
バンッとメニュー表を叩きつけてから、私は西原に言う。
西原と言いあっても、キリがない。
注文品が決まったとしても、早く注文しないと食べられないじゃないか。
「…いいよ、俺が」
それを見た西原は表情を変えずに、私をただ見て言っていた。
西原の反応にイラッとした為、もう少しでキレそうだったから、私は西原に言い放つ。
「こんなの続けてたら、キリないから。私、注文する。すいません」
私は苛立ちを抑えつつ、西原の言葉なんて聞かないで私は店員に注文を頼んだ。