元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している

広瀬千花を知った理由

私は自電車で学校まで行っている。
家まで約15分。

朝から自電車を漕がないといけないのは、毎日のことだが、辛い。

私は息を吸いながら、漕ぎ続けた。

「ふぅ。なんとか着いた。ここからはゆっくり行こう」

自電車から降りて私はハンドルを両手で持ち、歩きながら漕いでいた。

もうすぐで学校に着きそうな時、後ろから声がした。

誰かというと。

「千花さん！」

早足で私の元に駆け寄ってきたのは、ヤンキーくんこと西原凌が私に声をかけてきた。

周りを歩いている生徒達は、こちらをチラリと見ていたがそこまで気にしていない様子だった。

「…その呼び方やめてくれる。仮にも同い年なんだから」

私は後ろを振り向き、呼び方について西原凌に反論した。
すると、西原凌が笑いかけてきた。