元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している
「はあ?いや、そんな好きじゃないから!」
私は全力で拒否をした。
「そんな拒否してるのは、もうその人のいい所がみえているのね」
母はクスッと笑って、私に言う。
「そんなことないから!むしろ、嫌いだよ」
私はプィとそっぽを向いた。
母はまだクスクスと笑って、私を見てきた。
「…好きだって自覚しないと。何も始まらないよ」
母は、フライパンに入れた具材が焼き終えたら、皿にうつしていた。
そこから、私は母の指示通り、ボウルを出して、ひき肉を入れた。
ボウルに私はさっきほど焼いた玉ねぎを入れる。母は私にかき混ぜてと声をかけてきた。
すかさず、私は手を洗い、こねた。
何回も何回も。こね終わった私に母は言う。
「…じゃあ、次は丸くしてね。あ、さっきの続きだけど。千花はどうするの?」
母はさっきほどの話題を掘り返してきた。
私にアドバイスをしてきた母は、思い出したのように聞いてきた。
もう、話終わったと思ったのに。
「どうするって言ったって。いつも通りだけど」
私は手を洗って、母を見る。