元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している
そうだよ。俺は千花に思っていることを伝えてきた。

だけど、千花はツンデレ装備で、冷たく俺に言うけど。ちゃんと優しさもあった。

笑ったり、たまに泣いたりして、とても楽しそうに見えた。

千花は俺のことを友達以上に見てくれるのか?

俺のこと……

千花の言動を思い出した。

俺と手を繋いで恥ずかしそうにしたり、俺の言った言葉で顔を赤くしていた。

たまに本当に嬉しそうに微笑んでいた。

千花は俺の言動に反応してくれた。
俺といるのが楽しそうにしていた。

千花も少しは俺に気があるのか。

「俊二。ありがとう」

俺は俊二に礼を言って、電話を切った。

そうだ、俺は千花に伝えたいことを伝えてきた。

その努力が少しは報われたのかもしれない。

すぐ千花に連絡をした。

すると、千花はすぐ出た。

「はい」

千花は低い声で俺に答える。

「千花!今どこ?」

俺は千花の声を聞いた途端、すぐさま千花と叫んだ。

「…教えない」

千花は冷たい風が吹き上げるような声のトーンで俺に言い放つ。

「千花!」

俺は名前を呼んだ。

だが、千花は冷たい。

「西原。私は…西原のこと好きじゃない訳ではない」

千花は少し声をあげて、俺に言う。

千花は自分の気持ちを確かめている最中だ。

そこから、自分の気持ちを確かめて、俺に言ってる。

それだけで俺は嬉しかった。

今の千花の気持ちを教えてくれて、俺はただ嬉しかった。
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