元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している
気持ちは同じだよ
「西原」

クラスメイトの男子が俺に声をかけてきた。
西原のクラスは大人しい男子が多い。
一方で、女子の方が騒がしい人がたくさんいる。

「なに?」

西原は教室で自分の机で寝ていたのを男子クラスメイトに声をかけられた。

その時、初めて男子クラスメイトに声をかけられた。

西原は寝ていたので、そのことには気づかなかったが。

「隣のクラスの根岸が呼んでる」

男子クラスメイトが西原を恐れずにドアの方に指をさして教えてくれた。

ドアの前に根岸は立っていて、西原を見つめていた。西原も根岸と目を合わせてから、起き上がる。

西原は男子クラスメイトにありがとうとお礼を言って、根岸くんのもとへ行く。

男子クラスメイトは、西原を見てから、友達に話していた。

やっぱり、西原はいいやつだよと男子クラスメイトとその友達が言い放っていた。

当の本人は気付いていなかったが。 

「なに。根岸くん」

西原は根岸くんの元へ行き、ドアによりかかり聞いた。

西原のクラスメイト達は、西原と根岸くんを見ていた。

無理もない。ある意味、人気者の二人だ。

「…広瀬になに言ったんだ?」

根岸くんは下を向いて、拳を固く握りしめて、西原に言う。

「……なにを聞いたかは分からないけど。俺はただ千花に好意を示してるだけ。何かあったのか?」

西原はドアによりかかり、首を傾げてから根岸を見て、言う。

「……広瀬は、ツンツンしているけど、楽しいことやっている広瀬は好きだ。お前になんか負けない」

根岸は負けじと広瀬千花について、西原に言葉で掴みかかるかように声を発する。

「なるほどね。宣戦布告ということね」

西原はニッと笑って、根岸を足から顔まで見る。
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