元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している
「まあ、千花さんは今安定している。だけど、西原には気をつけた方がいい。根岸くんは大丈夫だけど」
さん付けするのが、キーボードでカタカタしながら、答えていた。
「根岸もな。もう少し千花ちゃんと距離縮まればいいのに。千花ちゃん以外、みんな分かってるのにな」
ちゃん付けは、もう一つの飴をズボンのポケットから出して、みんなに言う。
「だな。俺らは別に誰と恋愛したって構わない。でもな、西原だけはなんか…」
様付けは、テーブルに両手を置いて、みんなに声を発した。
「俺は嫌だな。千花が他の人と恋愛するの。
根岸でも西原でも。千花にはちゃんとした人と付き合ってほしいなあ。例えば、俺とか」
呼び捨てするのは、明るい声でみんなにあっけらかんに言う。
「それだけは絶対やだな。拒否」
様付けするのが、バツマークを両手で作って声を発した。
「僕も嫌だな。千花ちゃん、絶対嫌がると思うけど」
ちゃん付けはクスクスと笑って、様付けに言っていた。
「はあ?なんで」
呼び捨ては、反論するように聞いてきた。
「そりゃあ、ねぇ。チャラいのが千佳殿といるのは。ちょっと」
殿付けは苦笑いを浮かべて、意見をしていた。