元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している
ファンクラブ共五人がいる空き教室のドアからコンコンと戸を叩く音がした。
「…誰だ?」
様付けは誰かがいるドアを睨むように、返事をしていた。
「俺ら以外、ファンクラブの空き教室は知らないはずなのに。なんで?」
呼び捨ては目を丸くして、みんなを見た。
「じゃあ、一体誰だっていうの?」
ちゃん付けは、首を傾げて聞いてきた。
「…開けてみるか?」
殿付けはみんなに聞くと、頷いたので、殿付けはガラッと開いた。
すると、すいませんと小さい声でいう人物がいた。
それは、西原凌だった。
「お前。なんでここが」
殿付けは呆然と立ちつくしている中、様付けは西原の元へ近づき、声を発した。
「小耳に挟んで、来ました」
西原は笑顔でファンクラブ五人共に言う。
「なんでこの場所がわかった?もしかして、この一週間後つけていたか?」
様付けは西原に言い放ち、真正面にいる西原を見ていた。
「…そう。正解です。あなた達の言動を見てました」
西原はファンクラブ五人共に言って、空き教室に入る。
「…なんか用事があって、来たんですよね」
殿付けは後ろを振り返り、西原の方に向いた。