元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している

それから、一週間が経った。

西原凌は懸命にファンクラブ五人共に渡されたプリントを行った。

試験当日の日になった。

「あらあら、来たんだね」

殿付けは微笑んで、西原に言う。

「はい、もちろん。勉強しましたから」

西原はキリッとした目で、ファンクラブ五人共に言う。

「では、始めましょうか。皆さん、いいよね」

殿付けはファンクラブ四人共を見渡した。

「いんじゃないですか」

様付けは腕を組んで、返事をしていた。

「いいよ」

ちゃん付けは、また飴を舐めていた。

「いいっすよ」

呼び捨ては動画を見て、返事をしていた。

「いいです」

さん付けは、どこかを見つめて言う。

「じゃあ、始めますよ」

殿付けはファンクラブ四人共に言い放つ。

「はい」

西原は力強く、返事をした。

「じゃあ、席について」

殿付けは西原に言うと、西原は席についた。

ファンクラブ四人共は、黙ったまま、各々やっていた作業をやめて、試験に臨む西原をきちんと見ていた。

「はい、じゃあ、始めます。はい」

殿付けは椅子から立ち上がって、西原に言い放つ。

「………」

西原は黙って、試験に臨んだ。

ファンクラブ五人共は、黙ったまま西原を見つめていた。

45分後

「…はい、終了です」

殿付けはそう言って、西原が書いた回答用紙を回収した。

そして、すぐに回答を照らし合わせて、答え合わせをした。

5分後

「はい。…合格です」

殿付けは赤ペンをテーブルに置いて、前を向き西原に向かって、言う。

「よしゃー！」

西原は立ち上がり、ガッツポーズをしていた。

「約束通り。お渡ししますね。いいですね、皆さん」

殿付けはそう言ってから、みんなを見渡した。

「…いいんじゃないですか」

様付けはそっぽを向いて、殿付けに言う。　

「合格ならしょうがないね」

ちゃん付けは飴をベッと舌を出していた。

「いいんじゃないですか」

呼び捨ては動画を見たまま、返事をしていた。