元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している
「いんじゃない」
さん付けはメガネを外して、返事をしていた。
「じゃあ、みんなの意見が揃ったことで、情報提供しましょう。何から知りたい?」
殿付けは西原に聞いた。
「千花がなんでこの学校に来たか教えてほしいです」
西原はそう言ってから、真っ直ぐに殿付けを見た。
「それだけ?」
殿付けは西原に目を丸くして聞いた。
「あとは、俺のこと好きなのか?です」
西原は真剣な目で殿付けに聞いていた。
すると、ファンクラブ四人共を殿付けは見渡した。
「それは分からないですよ」
さん付けは冷たい声で西原に言った。
「ってか、僕たちも分からないのに。なんで、それ聞く?僕たちだって、好きなんだよ」
ちゃん付けは西原に飴をガリッと噛んで、声を発した。
「千花については、俺たちだって知りたいし、全部がぜんぶ知ってる訳じゃないのに。その質問は…」
呼び捨ては泣きそうな顔をしながら、西原に言った。
「千花さんは、俺たちのもんだけど。千花さんの気持ちが大事だよ」
さん付けは、黙ったまま答えた。
「…このファンクラブは、みんな広瀬千花が好きだからね。だから、俺のこと好きなのかは私たちは酷だし。つらい。あなただけが好きな訳じゃないってこと」
殿付けは下を向いて、西原に声を発していた。
「…わかってますよ。だけど、あなた達だから聞いてるんですよ。広瀬千花のファンクラブだから」
西原は真剣な表情で、ファンクラブ五人共に聞いた。
「…そんな真剣なら教えますよ」
殿付けは西原に言って、周りを見渡す。
ファンクラブ四人共は、黙ったままだった。
「お願いします」
西原は礼をして言った。
「…分からないですけど、千花殿は西原凌に好意がある気がしますよ」
殿付けは微笑んで、西原に言う。
ファンクラブ四人共は、黙ったままた、ま西原を見つめていた。
「そうですか…それだけ聞けて嬉しいです」
西原はそう言うと、ファンクラブ四人共に次々と溜まっていたのが西原に言い放つ。