元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している
私が嫌だなと思うことが書いてはないが、あまりにも個人情報が載っていたのでファンクラブ共の一人に言い放つ。

「今日は私一人で来ました。あとの四人は用事がありまして。千花殿。見ての通りですよ。千花殿。貴方さまの魅力を知って欲しくて記事にしました。どうでしょう?」

ファンクラブ共の一人は、ニコニコとした表情をして、私の真正面で嘘偽りなく私に話しかけてくる。

クラスメイト達は、私たちのことを見ながら、ヒソヒソと話していた。

私はクラスメイト達と話したいのに。
距離が離れるじゃん。

はあと私は心の中でため息をついた。

「私が怒るって知ってても書いたわけ?」

私は眉のシワがよるくらいファンクラブ共の一人を見て、怒り口調で言う。

「はい。私共は千花殿のことをみんなに知ってほしいと思いまして」

フアンクラブ共の一人は、しゅんとした顔をして、私から目を逸らして声を発する。

私はその言動に若干というか、かなり引いていた。

だが、誰かに知ってほしいっていうのは分かるから否定もできない。

「……みんなに知ってほしいっていうのはわかったけど、私に許可なくやるのは違うじゃないかな」

私はクラスメイトがいる中、ファンクラブ共の一人に思ったことをぶつける。
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