元ヤンキー男子はツンデレ女子を溺愛している
「すいません。千花殿」
ファンクラブ共の一人がペコッとお辞儀をしていた。
クラスメイト達は、おおっと反応して私たちの一部始終を見ていた。
「反省してるならいいけど」
私は反省している彼を見て、次はもうやらないだろうと思った。だが、フアンクラブ共達五人はやりかねない。
「まあ、いんじゃないの。見てみると千花の悪いことは書いてないし」
咲は腰に右手をあてて、左手にはファンクラブ共が書いた記事を読んでから私に言う。
「えー、うん、まあ、そうだけど」
私は曖昧に返事をした。
ファンクラブ共達五人の書いた記事は確かに私にとって悪いことは書いてない。
だけど、納得出来なかった。
「なになに」
私の頭の上に誰かがのってきた。
「西原」
私は上を見上げると、西原凌がいた。