この手はぜったい離さない。〜キミと一生分の愛を未来に繋げて〜
「俺だって夕蘭のこと
誰よりも大好きなんだから。
別れるとかそんな辛いこと言わないで」
「だ、って……」
「これから先だって夕蘭しか愛せない。
夕蘭しか愛したくない。夕蘭だけなんだよ、
こんなにも幸せ与えてくれるのは。
今もこれからもずっと夕蘭は
俺の愛しくて特別な人だから、
俺にも幸せ与えさせて?」
泣いて喋れない私を落ちつかせるように、琉輝は頭に手をそえて優しくなでてくれる。
「幸せに時間なんて関係ないんだよ。
今が幸せだと思えたら、それはもう幸せだし。
過去も未来も今で出来てるんだから、
今幸せに生きなきゃ
未来で絶対後悔するからさ。
幸せな過去にしてよ、夕蘭が。
じゃなきゃ幸せになれない、
未来でも俺は」
やっと呼吸が整ってきた。