誘惑じょうずな先輩。
小さく言って、また、ふにゃって笑って。
わたしだって、先輩のそういうところ、本気で好き、だよ。
ちょっと子どもっぽいところも、とたんに色っぽくなるところも。
わたしだけが、知っていたい。
そんな、独占欲。
「……先輩、また寂しくなったら、電話しても、いいですか」
わたしが遠慮がちにそう言ったら。
先輩は、とっても嬉しい言葉を投げかけてくれる。
「たまには、電話もいいね」
___ そう、ふにゃって笑って。