またいつか君と、笑顔で会える日まで。
「むしろ、言ってくれてスッキリしました。もう、あのことを引きずるのはやめます。私はもう後ろを振り返らない。前だけを見ることにしました」
「萌奈ちゃん、強くなったわね」
「はい。全部、リリカちゃんと出会ったおかげです」
「いいお友達ができてよかったね」
「……はい!」
おばさんに頭を下げると自転車にまたがって走り出す。
早くリリカちゃんに届けたい。
無力な私にはこんなことしかできないかもしれない。
だけど、何かをしてあげたかった。
リリカちゃんの為に、自分ができることならなんだってする。
今までリリカちゃんがしてくれた分まで、ううん、それ以上に今度は私が。
ケーキ屋さんの扉を開けると、ショーケースの前まで歩み寄る。
「これください」
私はショーケースの中の苺のショートケーキを指さした。
「萌奈ちゃん、強くなったわね」
「はい。全部、リリカちゃんと出会ったおかげです」
「いいお友達ができてよかったね」
「……はい!」
おばさんに頭を下げると自転車にまたがって走り出す。
早くリリカちゃんに届けたい。
無力な私にはこんなことしかできないかもしれない。
だけど、何かをしてあげたかった。
リリカちゃんの為に、自分ができることならなんだってする。
今までリリカちゃんがしてくれた分まで、ううん、それ以上に今度は私が。
ケーキ屋さんの扉を開けると、ショーケースの前まで歩み寄る。
「これください」
私はショーケースの中の苺のショートケーキを指さした。