またいつか君と、笑顔で会える日まで。
「ていうか、さっきの歌、アンコールで」
「え……やだよぉ」
「いいじゃんいいじゃん!動画撮っておきたかった~!ていうか、スマホの充電ないんだった!!萌奈代りにとってあとでラインして?」
「うん。分かった」
リリカちゃんの願い通り、私はケーキの写真を複数枚撮った。
そして、ケーキを囲んで一緒に写真を撮った。
にっこりと笑いながら撮った初めての写真。
あどけない表情を浮かべるリリカちゃんの目には涙の跡がハッキリ見て取れた。
撮った画像をスマホ画面で確認する。
そのとき、気付いた。ピースサインをするリリカちゃんの両腕には痛々しい青紫色のあざがあった。衣替えがすんでからもいつも長袖のYシャツを着ていたのはこれを隠すためだったのかもしれない。
「あたし……」
リリカちゃんが体操座りのまま膝を抱えた。
「誕生日こうやって祝ってもらえたの……すごい久しぶりで……本当に嬉しくて」
「リリカちゃん……」
「どうしよう。ごめん、嬉しくて……なんて言ったらいいのか分かんない」
ボロボロと涙を流すリリカちゃんの隣に行き、私はそっと彼女の小さな背中を手のひらで摩った。
「ありがとう。本当にありがとう」
リリカちゃんは泣いた。その姿に私も涙を流した。
「え……やだよぉ」
「いいじゃんいいじゃん!動画撮っておきたかった~!ていうか、スマホの充電ないんだった!!萌奈代りにとってあとでラインして?」
「うん。分かった」
リリカちゃんの願い通り、私はケーキの写真を複数枚撮った。
そして、ケーキを囲んで一緒に写真を撮った。
にっこりと笑いながら撮った初めての写真。
あどけない表情を浮かべるリリカちゃんの目には涙の跡がハッキリ見て取れた。
撮った画像をスマホ画面で確認する。
そのとき、気付いた。ピースサインをするリリカちゃんの両腕には痛々しい青紫色のあざがあった。衣替えがすんでからもいつも長袖のYシャツを着ていたのはこれを隠すためだったのかもしれない。
「あたし……」
リリカちゃんが体操座りのまま膝を抱えた。
「誕生日こうやって祝ってもらえたの……すごい久しぶりで……本当に嬉しくて」
「リリカちゃん……」
「どうしよう。ごめん、嬉しくて……なんて言ったらいいのか分かんない」
ボロボロと涙を流すリリカちゃんの隣に行き、私はそっと彼女の小さな背中を手のひらで摩った。
「ありがとう。本当にありがとう」
リリカちゃんは泣いた。その姿に私も涙を流した。