またいつか君と、笑顔で会える日まで。
トイレぐらい一人で行け！！と心の中で叫んでいるのは内緒だけど。

それにしても。どうして二人がもえもえに対してこんなにも攻撃的なのかまったく理解できない。

「もえもえ……じゃなくて、萌奈、いい子だと思うよ」

「そう？あの子とうちらじゃタイプ違うし、話合わなそうだもん。カースト最底辺って感じじゃん」

「そんなのあんまり考えたことないかも」

二人はなぜかスクールカーストというものを気にしている。

誰が上で誰が下、そういうのもめんどくさいしわずらわしい。

「普通は気にするんだって」

すずが呆れたように言う。

「普通ってなに？」

「リリカ、あたし達のことおちょくってんの？頭いいんだしそれぐらい言わなくても分かるでしょ？」

杏奈が吐き捨てるように言う。

分からないから聞いてるのに。

そこまでスクールカーストにこだわる必要なんてないのにどうしてみんなこだわるんだろう。

誰が上とか誰が下とかそんなんどうだっていいじゃん。

「もしうちらのグループに青木萌奈入れようとか考えてんだとしたらマジ勘弁だからね」

すずはスマホ画面を操作したままけん制するようにハッキリとした口調で言った。
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