またいつか君と、笑顔で会える日まで。
「ほらっ、早く。ID?それともコード?」
「えっ、ちょっと待って。ID?コード?」
私、とても16歳とは思えない。
ここ数年誰かとライン交換なんてしていないし、する機会もなかったし、どうやって交換するのかすらさっぱり忘れていた。
画面を目に近付けて眉間にしわを寄せながら「えっと、えっと、ここじゃなくて……」焦って独り言を呟きながらディスプレイを指でタップする。
「ちょっとちょっと!!なんか老眼でよく画面が見えないおばあちゃんみたいだけど大丈夫?」
「ごめん、こういうの慣れてなくて」
そう言ってからちょっぴり恥ずかしくなる。
リリカちゃんにとってはライン交換なんて挨拶のようなものだろうし、こんな簡単な操作すらすぐにできない私に心底ドン引きしているに違いない。
「えっと、こっちじゃなくて……」
焦っているせいでさっきからトークとホーム画面を行ったり来たりしてしまっている。
私は彼女の目にどんな風に映っているんだろう。
もしかしたら、彼女の機嫌を損ねてしまうかもしれない。
そうしたらまた、私は――。
「貸してみ?」
「え?」
「そういうの、あたし得意だから。今後も使うと思うし教えてあげるよ」
リリカちゃんはそう言うと手のひらを上に向けた。
私は彼女の手のひらにスマホを預けた。
「ホーム画面開くでしょ?で、この右上のこの人間に+のマークがついたところを押すとほら、友達追加できるでしょ?」
「なるほど」
「ってことで、あたしがQRコード読み取るね!」
リリカちゃんは素早い動きで自分のスマホ画面を読み込み、友達追加を終えた。
「えっ、ちょっと待って。ID?コード?」
私、とても16歳とは思えない。
ここ数年誰かとライン交換なんてしていないし、する機会もなかったし、どうやって交換するのかすらさっぱり忘れていた。
画面を目に近付けて眉間にしわを寄せながら「えっと、えっと、ここじゃなくて……」焦って独り言を呟きながらディスプレイを指でタップする。
「ちょっとちょっと!!なんか老眼でよく画面が見えないおばあちゃんみたいだけど大丈夫?」
「ごめん、こういうの慣れてなくて」
そう言ってからちょっぴり恥ずかしくなる。
リリカちゃんにとってはライン交換なんて挨拶のようなものだろうし、こんな簡単な操作すらすぐにできない私に心底ドン引きしているに違いない。
「えっと、こっちじゃなくて……」
焦っているせいでさっきからトークとホーム画面を行ったり来たりしてしまっている。
私は彼女の目にどんな風に映っているんだろう。
もしかしたら、彼女の機嫌を損ねてしまうかもしれない。
そうしたらまた、私は――。
「貸してみ?」
「え?」
「そういうの、あたし得意だから。今後も使うと思うし教えてあげるよ」
リリカちゃんはそう言うと手のひらを上に向けた。
私は彼女の手のひらにスマホを預けた。
「ホーム画面開くでしょ?で、この右上のこの人間に+のマークがついたところを押すとほら、友達追加できるでしょ?」
「なるほど」
「ってことで、あたしがQRコード読み取るね!」
リリカちゃんは素早い動きで自分のスマホ画面を読み込み、友達追加を終えた。