またいつか君と、笑顔で会える日まで。
何故か食欲は皆無だった。普段ならば学校が終わり家に辿り着いたこの瞬間が一番空腹を感じるはずなのに。
出来る限り明るくつとめてフォークを握り締め綺麗にデコレーションされたケーキをすくいとる。
小さめのケーキの上のチョコクリームはキメが細かく見るからに美味しそうだ。
口に運んで2、3度噛む。でも、何の感想も湧いてこない。
大好物のケーキを食べているのになぜだ。まるで砂でも噛んでいるみたい。
「どう?」
「うん!すごい美味しいね」
慌てて答える。
「でしょ~?今度はモンブラン買ってみようか?」
「そうだね」
食べたいという欲求が全く湧いてこない。必死にフォークを動かして口に押し込んで必死にかみ砕いて喉の奥へと運ぶ。
それでも嚥下がうまくできなくて、私は紅茶をすすり残りのケーキを無理矢理胃の奥へ流し込んだ。
「最近、学校はどう?」
ケーキを食べ終わったタイミングで母が遠慮がちに尋ねた。
「うん。そこそこ、かな。それなりに楽しくやってるよ」
私はさらりと息をするように嘘をついた。
出来る限り明るくつとめてフォークを握り締め綺麗にデコレーションされたケーキをすくいとる。
小さめのケーキの上のチョコクリームはキメが細かく見るからに美味しそうだ。
口に運んで2、3度噛む。でも、何の感想も湧いてこない。
大好物のケーキを食べているのになぜだ。まるで砂でも噛んでいるみたい。
「どう?」
「うん!すごい美味しいね」
慌てて答える。
「でしょ~?今度はモンブラン買ってみようか?」
「そうだね」
食べたいという欲求が全く湧いてこない。必死にフォークを動かして口に押し込んで必死にかみ砕いて喉の奥へと運ぶ。
それでも嚥下がうまくできなくて、私は紅茶をすすり残りのケーキを無理矢理胃の奥へ流し込んだ。
「最近、学校はどう?」
ケーキを食べ終わったタイミングで母が遠慮がちに尋ねた。
「うん。そこそこ、かな。それなりに楽しくやってるよ」
私はさらりと息をするように嘘をついた。