またいつか君と、笑顔で会える日まで。
胸が急に熱くなる。もっと話したかった。もっと一緒にいたかった。
こういう感情って異性に対してだけ感じるものではないのかもしれない。
「あれ、お友達帰っちゃったの?」
「うん。夜遅くきてごめんなさいって言ってた」
玄関で立ちすくむ私に母が不思議そうに声をかけてきた。
「それは構わないんだけど、何か用事があったの?」
「バイト先でスイーツを買ってきてくれたみたい」
「あら。そうだったの?よかったわね。どれどれ?」
母が嬉しそうに私の手元の袋を覗き込む。
「あっ、これ先週出た新作のスイーツね。お母さんのパート先で食べてる人いたわ」
「え……?先週?今日じゃないの?」
「違うわよ。先週見たもの。ブサ可愛いって話題になってたから間違いない」
「そうなの?」
でも、リリカちゃんは今日発売したって言ってたよ。
『もしかして二人になんか言われた?』
先程のリリカちゃんの声が蘇ってくる。
「もう夜も遅いし、車で家まで送ってあげたのに。一人で大丈夫かしら」
「私、ちょっと行ってくる――」
「えっ、ちょっ、萌奈!?」
私は母にスイーツの袋を渡すと、たたきにあった靴を履いて外に飛び出した。
こういう感情って異性に対してだけ感じるものではないのかもしれない。
「あれ、お友達帰っちゃったの?」
「うん。夜遅くきてごめんなさいって言ってた」
玄関で立ちすくむ私に母が不思議そうに声をかけてきた。
「それは構わないんだけど、何か用事があったの?」
「バイト先でスイーツを買ってきてくれたみたい」
「あら。そうだったの?よかったわね。どれどれ?」
母が嬉しそうに私の手元の袋を覗き込む。
「あっ、これ先週出た新作のスイーツね。お母さんのパート先で食べてる人いたわ」
「え……?先週?今日じゃないの?」
「違うわよ。先週見たもの。ブサ可愛いって話題になってたから間違いない」
「そうなの?」
でも、リリカちゃんは今日発売したって言ってたよ。
『もしかして二人になんか言われた?』
先程のリリカちゃんの声が蘇ってくる。
「もう夜も遅いし、車で家まで送ってあげたのに。一人で大丈夫かしら」
「私、ちょっと行ってくる――」
「えっ、ちょっ、萌奈!?」
私は母にスイーツの袋を渡すと、たたきにあった靴を履いて外に飛び出した。