またいつか君と、笑顔で会える日まで。
待ち合わせ場所に行くと、私は指をさされてゲラゲラと笑われた。

『ちょっ、マジで来たんだけど!!』

『ウケる!!超張り切ってるし!!』

待ち合わせ場所には3人以外のクラスメイトも複数いた。

私服姿のクラスメイトは私を上から下まで舐めるように見つめる。

『うちらがアンタと一緒に祭りに行くわけないじゃん。バーカ』

一人が私の肩を押した。そのまま尻もちをついた私を見て笑うと蜘蛛の子を散らしたように彼女たちが駆けていく。

あまりに惨めだった。母が結ってくれた髪につけていた髪留めが足元に転がる。

ごめんね、お母さん。ごめんね……。

そのあと、どうやって家まで帰ったのかよく覚えていない。

ぼんやりとした意識の中、耳に届いたのは母の泣き叫ぶ声と救急隊員の声だった。

救急車の中で意識を取り戻した私は首にロープをかけて死のうとしたことを思い出した。

すべてから逃げたかった。私を苦しめるすべてのことを放り出してしまいたかった。

車内で涙が溢れた。

あの時の私は後悔よりも何よりも、死ぬことすらまともにできない惨めで無力な自分を呪った。

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