またいつか君と、笑顔で会える日まで。
青木萌奈side
学校から徒歩15分ほどの距離に駅ビルがある。
若者に人気のファッションブランドのショップや雑貨店、それに有名チェーンのカフェなどが軒を連ねる。
今まで無縁だったキラキラした眩しいこの場所に私を連れてきたリリカちゃんは慣れた様子でファンシーショップに足を踏み入れた。
「これ、超可愛い!」
もふもふしたぬいぐるみを見つけて駆け寄り手に取って値段を確認するリリカちゃん。
「げぇー、高っ!全然可愛い値段じゃないんだけど」
一人でブツブツと呟いている彼女を横目に私も気になっている雑貨や小物を手に取り眺める。
「可愛いのたくさんあるね……!」
こうやって友達と買い物をするのは久しぶりだ。久しぶりすぎて心が踊る。
ワクワク感が全身から沸き上がって自然と頬が緩む。
「萌奈って猫好き?」
「うん。リリカちゃんは?好きな動物は?」
「あたし?猫も好きだけど、一番はゴリラ」
なんのためらいもなくいうリリカちゃんに面食らう。
「え」
「え?」
「な、なかなか好きな動物でゴリラって答える人いないからちょっと驚いちゃって」
「そう~?」
「でもなんかリリカちゃんらしいと思うよ」
「なによ、あたしらしいって!!ゴリラってこと!?」
「違う!そういうんじゃなくて……!」
目があると、私たちはどちらからともなく吹き出した。
若者に人気のファッションブランドのショップや雑貨店、それに有名チェーンのカフェなどが軒を連ねる。
今まで無縁だったキラキラした眩しいこの場所に私を連れてきたリリカちゃんは慣れた様子でファンシーショップに足を踏み入れた。
「これ、超可愛い!」
もふもふしたぬいぐるみを見つけて駆け寄り手に取って値段を確認するリリカちゃん。
「げぇー、高っ!全然可愛い値段じゃないんだけど」
一人でブツブツと呟いている彼女を横目に私も気になっている雑貨や小物を手に取り眺める。
「可愛いのたくさんあるね……!」
こうやって友達と買い物をするのは久しぶりだ。久しぶりすぎて心が踊る。
ワクワク感が全身から沸き上がって自然と頬が緩む。
「萌奈って猫好き?」
「うん。リリカちゃんは?好きな動物は?」
「あたし?猫も好きだけど、一番はゴリラ」
なんのためらいもなくいうリリカちゃんに面食らう。
「え」
「え?」
「な、なかなか好きな動物でゴリラって答える人いないからちょっと驚いちゃって」
「そう~?」
「でもなんかリリカちゃんらしいと思うよ」
「なによ、あたしらしいって!!ゴリラってこと!?」
「違う!そういうんじゃなくて……!」
目があると、私たちはどちらからともなく吹き出した。