またいつか君と、笑顔で会える日まで。
「超久しぶり。何してんの?」

口の端を持ち上げて笑ったのは中学時代に私をイジメた主犯格の女子だった。

「萌奈の友達?」

リリカちゃんは3人に視線を向ける。

3人も揃って見定めるかのようにリリカちゃんを見た。

手が震えた。どうしよう。あの日のことをバラされたら。自殺未遂したことをリリカちゃんに知られたら。

そのあと不登校になって引きこもっていたことを知られたら。

嫌だ。知られたくない。嫌われたくない。せっかく友達ができたのに。

リリカちゃんにだけは知られたくない。

「……萌奈?」

私の異変に気が付いたのかリリカちゃんが私の顔を覗き込んだ。

目を合わせられない。呼吸が浅くなり、必死に空気を吸い込む。

「へぇ、アンタにまさかこんなに可愛い友達ができるなんてねぇ。意外~!」

3人は目を見合わせて笑った。口の端を持ち上げて私をあざ笑う3人が怖い。怖くて仕方がない。

「ねぇ、あなたたちって萌奈の友達なの?」

私が何も答えないことにしびれを切らしたのか、リリカちゃんが3人に尋ねた。

「友達……?ぶっ!!まさか!!こんなのと友達とかありえないから!!」
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