こんなにも愛しているのに〜すれ違う夫婦〜
彼女と会うまでの一週間、
理恵のマンションにましろと一緒にお世話になっていた。
私は仕事へ行っていたが
樹が不在の時間に、家へ帰り、
必要なものをその都度取りに行ったり
掃除などをしたりした。
家は
樹が片付けをきちんとしているようだった。
食事はコンビニを利用しているらしく
ゴミ箱にコンビニ弁当の空き箱が入っていた。
洗濯も自分で洗濯機を回して、
リビングの日当たりのいいところに干していた。
やればできるじゃない、、、
もともとできる人ではあったが
いつの間にか家事に頭が回らないくらい
仕事に没頭するようになったのね。
時間があれば
根気よく幼いときのましろとも付き合ってくれたし
母の日はご飯作りなんかしてくれていたんだけど、
私も樹もいつからそんな心の余裕がなくなってきたんだろう。
樹が私に女を感じなくなったのか
私が母の顔しか見せなくなったら
そうなったのか。。。
理恵とは
ましろがいない時に私たち夫婦のことを話した。
ましろが頑なに父親拒否の姿勢を見せているので
私としては樹との再構築などは考えられなかった。
「う〜ん、樹君はその彼女との肉体関係はなかったのよね。
そういう関係になるつもりもなかった、、、と。
でも、ましろに見つからなかったらどうなったんだろうね。」
「わからない。
このままあの二人が関係を続けて行ったら、、、男女のことだものね。」
「茉里は裏切られた感は強いよね。
しかも、ここ何年かはセックスレス。
彼女に慰謝料請求は厳しいかもしれないけど、夫婦関係の破綻の原因にも
なったという有責はある。
樹君もね。
本人には不倫の気持ちはなかっただろうけど、あんたたち夫婦に大きな亀裂は
入ったし、茉里を充分に傷つけたよね。」
「何よりもましろを傷つけたことが許せない。
私たち夫婦は、彼女が現れなくてもいずれ破綻していたかもしれない。
彼女との間に肉体関係がなかったって言われても、
ましろにああいう姿を見られて
実は、お父さんたち何も関係なかったんだったてよ。
なんて中三の女の子に、そんなことを言えるわけないじゃない。
そういう、大変なことをおこして私たちを巻き込んだ樹を、
その彼女を許すことができない。
樹が離婚したくない、私を愛しているっていうけど、
だったらどうしてこんなことになるの。
ちゃんと考えて欲しかった、、、
そういう意味では、もう樹が全然知らない人になってしまっている。」
「まぁ、日曜日に樹君と彼女の話を聞きましょう。」
「私は離婚方向で。
もちろんましろの親権養育権は私。あとは何もいらない。」
「そうはいかない。
弁護士を中に入れるということは、
きちんと慰謝料養育費などをいただく方向で行くわよ。」
「長引かせないように。」
そういう話を
次に樹たちと会う前に話をした。
最後に理恵が言った。
「ましろのことを考えて、離婚しかないって言っているけど、自分の気持ちをもっと
考えなさいよ。
本当にこのまま、離婚してもいいの。
樹くんと全くの他人になって、これから交じり合うこともなくていいのか。
彼に何が起きても、他人ですって言えるのか、、、
よく考えなさい。
何の未練もないか。。。」
理恵のマンションにましろと一緒にお世話になっていた。
私は仕事へ行っていたが
樹が不在の時間に、家へ帰り、
必要なものをその都度取りに行ったり
掃除などをしたりした。
家は
樹が片付けをきちんとしているようだった。
食事はコンビニを利用しているらしく
ゴミ箱にコンビニ弁当の空き箱が入っていた。
洗濯も自分で洗濯機を回して、
リビングの日当たりのいいところに干していた。
やればできるじゃない、、、
もともとできる人ではあったが
いつの間にか家事に頭が回らないくらい
仕事に没頭するようになったのね。
時間があれば
根気よく幼いときのましろとも付き合ってくれたし
母の日はご飯作りなんかしてくれていたんだけど、
私も樹もいつからそんな心の余裕がなくなってきたんだろう。
樹が私に女を感じなくなったのか
私が母の顔しか見せなくなったら
そうなったのか。。。
理恵とは
ましろがいない時に私たち夫婦のことを話した。
ましろが頑なに父親拒否の姿勢を見せているので
私としては樹との再構築などは考えられなかった。
「う〜ん、樹君はその彼女との肉体関係はなかったのよね。
そういう関係になるつもりもなかった、、、と。
でも、ましろに見つからなかったらどうなったんだろうね。」
「わからない。
このままあの二人が関係を続けて行ったら、、、男女のことだものね。」
「茉里は裏切られた感は強いよね。
しかも、ここ何年かはセックスレス。
彼女に慰謝料請求は厳しいかもしれないけど、夫婦関係の破綻の原因にも
なったという有責はある。
樹君もね。
本人には不倫の気持ちはなかっただろうけど、あんたたち夫婦に大きな亀裂は
入ったし、茉里を充分に傷つけたよね。」
「何よりもましろを傷つけたことが許せない。
私たち夫婦は、彼女が現れなくてもいずれ破綻していたかもしれない。
彼女との間に肉体関係がなかったって言われても、
ましろにああいう姿を見られて
実は、お父さんたち何も関係なかったんだったてよ。
なんて中三の女の子に、そんなことを言えるわけないじゃない。
そういう、大変なことをおこして私たちを巻き込んだ樹を、
その彼女を許すことができない。
樹が離婚したくない、私を愛しているっていうけど、
だったらどうしてこんなことになるの。
ちゃんと考えて欲しかった、、、
そういう意味では、もう樹が全然知らない人になってしまっている。」
「まぁ、日曜日に樹君と彼女の話を聞きましょう。」
「私は離婚方向で。
もちろんましろの親権養育権は私。あとは何もいらない。」
「そうはいかない。
弁護士を中に入れるということは、
きちんと慰謝料養育費などをいただく方向で行くわよ。」
「長引かせないように。」
そういう話を
次に樹たちと会う前に話をした。
最後に理恵が言った。
「ましろのことを考えて、離婚しかないって言っているけど、自分の気持ちをもっと
考えなさいよ。
本当にこのまま、離婚してもいいの。
樹くんと全くの他人になって、これから交じり合うこともなくていいのか。
彼に何が起きても、他人ですって言えるのか、、、
よく考えなさい。
何の未練もないか。。。」