薔薇の嵐が到来する頃 吹き抜ける物語 ~柚実17歳~
「練習なんて、ストリートでやればいいじゃないすか! 本番を重ねて上手くなっていくんすよ!」
 私が感銘を受けた以上に、かーちゃんの絶賛を受けたからか、右京くんは手ごたえを感じたのだろう。
 私たちは高揚していた。私も、右京くんも、そして純までも。
 明るい未来、見た気がする。
 屋上へ続く扉のガラスから、光が射していた。







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