薔薇の嵐が到来する頃 吹き抜ける物語 ~柚実17歳~
☆
「弓香は進路どうする?」
ランチタイム。私はなっちゃんと一緒にお弁当を持って弓香のクラスに来ていた。
机を三角形に並べ、お弁当の包みを広げながら私は尋ねた。
弓香はいつもの学食カレーうどんをテイクアウト、なっちゃんはママお手製のお弁当だ。
「コータくんと同じ大学に行くの」
きゃぴきゃぴして彼女は言う。
東高のエンドーコータくんという、中学時代からの彼氏がいる弓香。
「まだ続いてたの」
なっちゃんが言い放つ。
「ひどーい。そりゃ続いてますわよ。なっちゃんと違って、不毛な恋なんてしてないから」
「ひどーい。私だって真剣だったんだから。相手が妻子持ちだっただけで」
「弓香は進路どうする?」
ランチタイム。私はなっちゃんと一緒にお弁当を持って弓香のクラスに来ていた。
机を三角形に並べ、お弁当の包みを広げながら私は尋ねた。
弓香はいつもの学食カレーうどんをテイクアウト、なっちゃんはママお手製のお弁当だ。
「コータくんと同じ大学に行くの」
きゃぴきゃぴして彼女は言う。
東高のエンドーコータくんという、中学時代からの彼氏がいる弓香。
「まだ続いてたの」
なっちゃんが言い放つ。
「ひどーい。そりゃ続いてますわよ。なっちゃんと違って、不毛な恋なんてしてないから」
「ひどーい。私だって真剣だったんだから。相手が妻子持ちだっただけで」