薔薇の嵐が到来する頃 吹き抜ける物語 ~柚実17歳~
純が苦笑する。
「でも可愛くない? エサやりたいー。触りたいー」
「ここ、出張公開でアルパカいるって。エサ遣りも触れることもできるってさ」
真面目にパンフレットなんか開いて、純は教えてくれる。
「アルパカ!? 見たことない」
「最近導入されたんだって」
「カピバラは?」
「カピバラは……残念。いない」
彼はそう言って肩をすくめる。
「そっか。でもリス可愛い」
「可愛いな」
「え? 私のこと?」
「でも可愛くない? エサやりたいー。触りたいー」
「ここ、出張公開でアルパカいるって。エサ遣りも触れることもできるってさ」
真面目にパンフレットなんか開いて、純は教えてくれる。
「アルパカ!? 見たことない」
「最近導入されたんだって」
「カピバラは?」
「カピバラは……残念。いない」
彼はそう言って肩をすくめる。
「そっか。でもリス可愛い」
「可愛いな」
「え? 私のこと?」