薔薇の嵐が到来する頃 吹き抜ける物語 ~柚実17歳~
高野篤先生は若くて、メガネをかけていて一見真面目そうだけど、その実砕けた先生で、生徒には人気があるようだ。
また、アツシくんか……。
去年、私と関係があった先生というのが、何を隠そう彼なのだ。
私の担任になったということは、やはり学校には私たちの関係はバレてなかったみたいで、改めてほっとする。
「高野……」
ぼそっと後ろで、純が呟いた。
純としては、天敵なんだろう。
一度私と先生の関係が純にはバレて、そして彼はなんと先生を殴ったのだ。
「まだ根に持ってんの」
私は半身を後部に向けて、純に尋ねる。
「自意識かじょー」
また、アツシくんか……。
去年、私と関係があった先生というのが、何を隠そう彼なのだ。
私の担任になったということは、やはり学校には私たちの関係はバレてなかったみたいで、改めてほっとする。
「高野……」
ぼそっと後ろで、純が呟いた。
純としては、天敵なんだろう。
一度私と先生の関係が純にはバレて、そして彼はなんと先生を殴ったのだ。
「まだ根に持ってんの」
私は半身を後部に向けて、純に尋ねる。
「自意識かじょー」