薔薇の嵐が到来する頃 吹き抜ける物語 ~柚実17歳~
今は夜の6時。今日、純は朝から軽音の活動に出ていたみたいで、彼はお泊りのちいさなボストンバックとギターケースを部屋の隅にちょん、と置いて、立ったままだ。
「落ち着かない? だいじょぶだよ」
「うん……」
「お湯沸かしてくる」
私がリビングの先のキッチンに立ち、ヤカンに水を入れ、火をかけるといきなり後ろから抱きつかれた。
「ちょ、純……」
そのままキスをされていた。
一度目は軽くちゅっ。
二度目はもっと軽くちゅ。
三度目は激しくちゅーーーう。
純は私を自分に向き直させる。
そしてまた抱擁。
「落ち着かない? だいじょぶだよ」
「うん……」
「お湯沸かしてくる」
私がリビングの先のキッチンに立ち、ヤカンに水を入れ、火をかけるといきなり後ろから抱きつかれた。
「ちょ、純……」
そのままキスをされていた。
一度目は軽くちゅっ。
二度目はもっと軽くちゅ。
三度目は激しくちゅーーーう。
純は私を自分に向き直させる。
そしてまた抱擁。