リンチされたかと思ったら溺愛宣言!?
「おぉ、よく来たな」


「ヒュ~いつ見ても可愛いねぇ!」




……え、結構人いる

大人数でボコられるのか…、生きてるといいな、私。




とまぁ今に至る。

余裕ぶっこいて遠い目でいるが、心臓はバックンバックン





「おい、誰からいく?」


「俺からだろ~」


「おいずりぃぞ!!」





最初に誰が殴るのか決めてるのかな。

別に順番ずつでやればいいじゃない。





「俺だけでいい。お前らはすっこんでろ」



「はぁ!?それはねぇぜ偉月!」



「そうだよ偉月。総長だからって…」




あぁ、どうやら決まったようだ。


総長様が私ごときに怒りの鉄槌をおみまいするらしい。



いつの間にか、目の前に総長らしき人がいた。



__正直、その容姿に見惚れてしまった。




……あ、思い出した。

この人、学校一のイケメンで総長やってるんだっけ。

名前は確か__





「……覚悟はできたか」





ついにやってきてしまった。


私は目を瞑って唇を噛み締める






___チュッ




薄暗い部屋に小さなリップ音が聞こえた。



そして私の唇に何か感触がある。





「……え?」



理解するのに時間がかかった。


だってこの人……


いきなりキスしてきたんだよ!?
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