アスミルセカイ

放課後。
「お前、日誌もちろん書いたよな⁇」
…春樹の圧が凄い。
そう私は今日日直だということを忘れてしまい、日誌を受け取った朝から一回も日誌を触っていない。つまり…?
「すみません」
「まじか…居残りだよ」
「本当ごめん」
「いいよ、部活休むし」
「え、それは悪いよ。私のせいだし私が書くから部活行きなよ」
「それは出来ない。未来と俺が今日、日直なんだから、両方の責任だ」
部活を休むなんて絶対しない春樹が、横の席で日誌をぼーっとみている。
「ねえ」
「何だよ」
「何で私のこと、いつも子供扱いするの?」
(って何聞いてんだ、私)
「…」
「あ、ご、ごめん!やっぱ何でもないから!気にしないで」
「俺が未来のこと、子供扱いしたことは一度もないよ」
「え」
思わず春樹の方を向く。
「ほら、早く書けってばか」
(それって…ー)
「え、ああ、う、うん」
(やばい、今絶対に顔真っ赤だ)
子供扱いじゃないなら、頭撫でたりするのは…。
春樹、期待してもいい?もしかして私のこと…。

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