アスミルセカイ
春樹だ。
「待って!未来ちゃん!俺も未来ちゃんじゃないとダメだ!」
最早、告白じゃないかと苦笑いしながら、未来の方を見た。
未来は戸惑ってなんていなかった。
彼女の目には、1人しか映らない。
小さい頃から。
「春樹!」
数年ぶりに繋がれた手。
そして誰よりも速くゴールへ向かう。
『えー、現在一位は青軍の九条さん。お題は大切な人!!』
女子からはきゃーー、と悲鳴が。
男子からは、嘘だろ!?という声が。