ちょっと大人だからって、ずるい。
割と遠いこのテーブル席の真横に私を投げるだなんて。
なんという華麗なコントロール。
恐るべし、朱莉。
「なんだ、この女」
朱莉に”コントロールイイネ!”の意を込め、グッドポーズを送ろうとすると
テーブル席に座る金髪男に吐き捨てるようにそう言われた。
おうおう。
可愛い女子高生がしりもちついてるのに、それはないだろう。
「ッ、うははははっ!どーやったらそんな何もないところですっ転げられるんだよ!意味わかんねー!」
それに、その金髪男の横でうはうはと笑い転げる茶髪ロン毛。
…2人とも大変失礼極まりない。