ちょっと大人だからって、ずるい。


割と遠いこのテーブル席の真横に私を投げるだなんて。

なんという華麗なコントロール。

恐るべし、朱莉。




「なんだ、この女」




朱莉に”コントロールイイネ!”の意を込め、グッドポーズを送ろうとすると
テーブル席に座る金髪男に吐き捨てるようにそう言われた。



おうおう。

可愛い女子高生がしりもちついてるのに、それはないだろう。



「ッ、うははははっ!どーやったらそんな何もないところですっ転げられるんだよ!意味わかんねー!」



それに、その金髪男の横でうはうはと笑い転げる茶髪ロン毛。


…2人とも大変失礼極まりない。


< 5 / 57 >

この作品をシェア

pagetop