君と見たい世界
「柊…」
カーテンを開けた先にいたのは
柊だった
「どうしたの?」
「体育で足捻っちゃって…でも、先生いないみたいだし」
「じゃあここ座って」
そう言ってソファをトントンと叩く
大人しく座ると
「じゃあ、私は授業に戻るね」
そう言って澪は授業に戻っていった
「友達?」
「うん、中学からずっと一緒なの」
「仲良いんだね」
そういえば澪と柊が会うのって初めてなんだ
あとで澪に問い詰められるな
「じゃあ足出して」
「えっ…」
「ほら、早く」
柊に言われた通りにすると
手際よくテーピングをしてくれた
「はい、あとはこれで冷やしときな」
「ありがとう。柊ってこんなこと出来るんだね」
「中学バスケ部だったから」
中学の話なんか初めて聞いたし
こんなこと出来るなんて知らなかった
私って柊のこと知ってるようで何も知らない