君と見たい世界






「よし!じゃあ決まり!」





そう言ってブランコを漕いでる秋月くんは


誰がどう見ても


普通の男子高校生にしか見えない






「あっ、そうだ。連絡先交換しようよ」


そう言って携帯を出して


私の連絡先に秋月くんが追加された






「秋月くんはさ…」


「柊でいいよ」


「分かった。柊って呼ぶね」


「うん。俺も流花って呼ぶ」





お互い呼び捨てで呼びあって


さっき初めて話したばっかりなのに


すごく不思議な感じ






「柊はなんで私に頼んだの?」


「うーん、目が合ったから」


「えっ、それだけ?」


「うん、それだけ」







それだけって…


じゃああの時違う人と目が合ってたら


その人に頼んだってこと?






やっぱり変な人だ





何考えてるのか分からないし


掴めそうで掴めない






家に帰ってからも


柊がどんな人なのかずっと気になっていた






< 5 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop