君と見たい世界
「流花、おはよう」
「おはよう、澪」
この子は友達の澪(みお)
中学が同じでずっと一緒にいる
お昼になって澪とご飯を食べる
「昨日先生に呼ばれてたけど大丈夫だった?」
「うん。ちょっとだけ手伝わされたけどね」
そんなたわいもない話をしながら
いつもゆっくり時間を過ごす
そういえば澪は柊のこと知ってるのかな
私は知らなかったけど…
「ねぇ、澪。5組の秋月柊って人知ってる?」
「秋月柊?誰それ。知らないけど、その人がどうかしたの?」
「そっか…ううん、なんでもない」
澪も知らないんだ
まぁ、これだけ人数いれば知らない人の方が多いだろうし
知らないとしても不思議じゃないのか
柊のこと今は澪には言わないでおこうかな
余計な心配かけたくないし
「まぁ、なんかあったのは分かったよ」
「えっ…」
「でもあんまり溜め込みすぎないようにね。キツくなる前にちゃんと言うこと」
やっぱり長くいると
考えてることとか思ってることなんて
すぐ分かっちゃうんだな
「ありがとう、澪」