君と見たい世界
「見て見て!すごい綺麗…」
「ねぇ、俺より楽しんでない?」
水族館なんて久しぶりに来た
すごく綺麗で
自然とテンションも上がる
「いいじゃん!ほら、次あれ見よ!」
「もう、はいはい」
そんな私に柊は
呆れながらも笑っていた
「すごい楽しかったな〜」
「なんか流花の思い出作りになってない?」
「そんなことないよ。柊だって楽しかったでしょ?」
「まぁ…」
そんなことを話しながら帰る
こんな時間も悪くない
確かに今日は私の方が
はしゃぎすぎちゃったかもな
「今日はありがとう。一応付き合ってくれて」
「一応ってなによ」
「まぁ、また付き合ってよ。今度は俺の思い出作りだからね」
「はいはい。分かりました」
柊との思い出がひとつ増えて
柊との時間がひとつ減った