心理作戦といこうか。

お湯の色も香りのイメージ通りにもちろん、ピンクになってきて花びらは…?

「あ!玲くん!見て見て!!」

「ん?ああ。これか花びらか。
 確かに綺麗だし、お湯に溶けちゃうんだな。」

「綺麗な紫色だね~」

あんなに身体が疲れきっていたのに、お風呂ってすごいなあと癒し効果にうっとりしていると、痛いところをつかれる。

「また、このバスボムを買ってくるから一緒に入ろうな。」

「へえ?」
後ろからギュッとされチクッと首筋に痛みが走った。

「れ、玲くん?痛いよ!何したの?」

「ん?キスマーク。身体中に付いてるだろ?
 もしかして、真琴、気付かなかったか?
 ほら、ここにも。ここにも。」

「キスマーク?」

えっ?っと思い、指を指す場所を見ると赤い痕が付いていた。
それも身体中に、たくさん。

「れ、玲くんって時々、すごく大胆だよね。」

「ん?まあ、真琴限定だけどな。
 ちゃんと主張しないと危ないと思って。
 でも、これで真琴は俺のモノだって分かるな。」

ブクブクとお風呂のお湯で恥ずかしいのを隠す。
「もっと付けたかったけど、初めてだからそのへんにしておいた。」とのコメントにはスルーをした。
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