心理作戦といこうか。
着替えをしたらリビングへ来て。と言われたので着替えをし髪の毛を乾かしてからリビングへ向かった。

「はあ~気持ちよかった~」

ガチャとリビングを開けると凄い美味しそうな匂いにお腹が鳴る。

「玲くん?お待たせ!
 すっごく良い匂いだね~って!?これは!?」

風邪を引いて私が玲くんにわがままを言ってリクエストした、ピザがテーブルに用意してくれてあった。
もちろん、ピザだけでなくパスタとサラダもカボチャのポタージュも。

「真琴、ちゃんと髪の毛乾かしたか?
 半乾きだと風邪引くぞ?」

玲くんの過保護なところは一生治らないのかも知れないと悟った。

「ちゃんと乾かしたよ!
 お腹空いて限界だから食べたいなあ~」

「全く。
 ピザは熱々が旨いから食べるか。
 真琴が喜ぶと思って配達して貰った。」

嬉しくて玲くんにギュッと抱き付き「ありがとう」と伝える。
もう、私たちは立派なラブラブなカップルだ。

「真琴を喜ばせようと頑張った俺に後でご褒美ちょうだい。」
と怪しい目付きで言われたけど、今は目の前の食事が気になるので適当に「うん。もう冷めちゃうから食べよう」と言って食事をスタートして貰った。
まだ、到着したばかりだったのか温かいディナーと玲くんの粋なプレゼントが嬉しかった。
難しい表現で表すのは苦手だから、ストレートに…
「玲くん。ありがとう。
 私ね、玲くんの事を好きになって、玲くんが私の事を好きになってくれて幸せだよ。」
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