心理作戦といこうか。

(今日のところはここまでにする。)と誓いながら真琴の頭にキスをする。

「きれい~ーーー」
「真琴が気に入ってくれると思った。」

そう。だから、この階の此処の部屋にした。
高い場所は苦手なくせに、高い場所から外の景色を見るのが好きな真琴。
目を細めて真琴を見つめ、このマンションにして良かったと安堵していると彼女は急に眠れそうになったので前にベッドに入り彼女を呼ぶ。

「真琴。おいで。」
「うん。」

恐る恐るベッドに入ってきたが、もう目が開いてない。
(これは、もう寝るな。)

「真琴。色々な話があって疲れただろ?
 明日からはこの家から仕事に行って、仕事が終わったらこの家に帰ってくる。
 分かったか?
 夕飯がいらない時、帰りが遅くなる時、それ以外の時も連絡するから返信は必ずること。
 返信をしないとお仕置きするからな。
 真琴?聞いてるか?
 はあ。全くこれだから俺の心配事は増える一方なんだよ。」

「…う…ん・・・。」

寝ている真琴にキスをして「これで君は俺もモノ。」と呟く。
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