心理作戦といこうか。
今度は俺が黙りを決め込むき、自動精算機に連れていく。
真琴の受診番号を知らないので「番号」とだけ言う。
画面を操作し財布からクレジットカードを取り出し清算する。
領収書と処方箋を取ると受付へと向かう。
別に彼女たちに聞かなくても勝手は分かるが。
これは真琴への罰だ。
「処方箋って何処の調剤薬局でも可能ですか?
彼女を早く家に連れて帰りたいのですが。」
「はい。構いません。」
小さな罰を真琴に与え、車に乗せる。
「勝手に車から出たら、俺は真琴に何するか分からないからな。」と伝えたら助手席を閉める。
もしもの事を考えてドアロックも閉めてから?
運転席に座り、真琴を見る…。
絶対に目を開けません!ってことか。
「月曜日は仕事休む方向と伝えてあるから、ゆっくり休めよ。
月曜日になったら俺から役所に連絡入れるから寝坊しても問題ない。」
「・・・。」
また、黙りを決め込む真琴。
「真琴?聞こえてるならちゃんと返事をしろ。」
余り言うと子ども扱いしてって怒るし、最近の真琴はなかなか難しいお年頃らしい。
「・・・。」
君がそのつもりなら俺も俺がしたいように、真琴の気持ちを無視するが?