心理作戦といこうか。
とはいえ、お腹が空いて来たのでサンドウィッチとカフェオレ、デザートコーナーで見つけたクレープを玲くんに奢ってもらい公園で頂く事にした。
本日は晴天なり。

「う~ん~気持ちいい~ねえ~」と両手を上げて伸びをする。
玲くんはどんなリアクションかなと見上げると、軽く触れるキスをされた。

「ちょっ!!もお!!」

それにしてもピクニックには最適だ。
歩いている時に見つけた公園でピクニックも良いなと思い、美味しいランチはまた今度にした。
こんな良い天気なんだし、お外で食べる事が何よりも美味しいランチかも知れない。

「真琴が余りに間抜けの顔をしてたから。
 ほら、あそこに座ってランチを始めよう。」

「玲くんが変態になっちゃった。」

「何の話だよ。
 俺はじゅうぶん健全だよ。」

もう、いいやと思いランチを始める事に同意をした。
四人掛けのベンチに座り、木々や芝生の綺麗な緑色に心が洗われる。
小さな子どもたちがお母さんと遊んでる風景が可愛くて思わず笑ってしまう。
目をつむるとそのまま寝てしまいそうな心地よい雰囲気。
いつまでも、ずっと続いて欲しいと願う。

昔は良く玲くんや玲くんの学校のお友だち、ちかちゃんと近所の公園で遊んだなあと懐かしく思う。

何処までも無邪気に付いて来る私に嫌な顔一つせずに仲間に入れてれた心優しい玲くんが大好きだ。
< 84 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop