【短編】僕の視線の先には…
「ねぇ~真治!今日ひまぁ~?」
「あ?」
俺の周りには相変わらず女子がひっついている。
正直うざくて苛々している。
「ねぇ~何でそんな冷たいのぉ~?」
「はぁ~…消えろ。」
俺は深くため息をついた後に、そう言った。
女の目は明らかに混乱している。
「…は?」
「消えろって言ってんだよっ!聞こえねぇーのかっ!?」
「は!?何、まじむかつくっ!」
「むかつくなら寄ってくんじゃねぇーよ!」
「なんなんだよっ!」
そう言って女は俺の胸を殴って教室を出て行った。
「おいおい…」
「あぁ?」
俺は変わらず不機嫌なまま声のする方を振り向く。