【短編】僕の視線の先には…
「最近…」
話しを始めたのは雄馬だった。
今、俺のバイト先、風見鶏に雄馬が遊びに来ている。
「ん?どした?」
「お前…変わったよな?」
俺はいきなりの質問で驚いた。
自分自身そんな変わっている実感はなかったから。
「そぉーか?ってか、何がよ?」
「何か…すっげぇ女子に優しくなったっつぅーか…?何つぅーか…?」
「はぁ?お前が優しくしろっつったんだろー?」
「いや、ちげぇーんだよ…!」
雄馬は目の前にあるグラスに視線を落としながら言った。
「だから、どした?変だぞ?何かあったか?」
今日の雄馬は明からに違っていた。
「お前…俺に隠してることあんだろ?」
「何もねぇーけど?」
「嘘つくんじゃねぇーよっ!!」
雄馬は強く机を叩いて怒鳴った。
「おいっ!どうしたんだよっ!ってか、客が居っから静かにしてくれよっ!」
「あ…わりぃ…。」
雄馬…?今日変だぞ?
何があった?