苺タルト、ポテトキッシュ、みかんジャム、バニラシェイク
苺タルト
・・・・・・・・
苺タルト
・・・・・・・・
苺ほど、恋心を想起させる果物はないと思う。
可愛い真っ赤な輝きも、
どきんとする酸味も、
かぐわしい甘い香りも。
初々しくてちょっとつらい、初恋に似ている。
「見てみてこの苺、かわいい!
ハート型にカットしてあるよ!」
ケーキショップのショーウィンドウに、連れ合いが目を輝かせる。
視線の先には、サクサクのクッキー生地にとろりとしたカスタードクリームを絞り、その上にハート型の苺を斜め45度に綺麗に敷き詰めた苺タルト。
蜜でもかかっているのだろうか、苺がツヤツヤと光を放っている。
隣には、純白が目立つショートケーキもあるのだが、先程から熱心に見つめているのは苺がたっぷり乗ったタルトの方だ。
「好きなの?苺」
「うん、好き!
宝石みたいに綺麗だもん!」
無邪気に笑う頬や、リップの色も、華やかな紅色。
「私は好きだけど……あ、もしかして苺、苦手だった?」
「好きだよ」
「じゃ、買おう!
すみません、苺タルトを2つください!」
真っ赤に輝く君の笑顔と、
願わくば、ずっと一緒にいたい。
例え苺の季節が過ぎようと、僕が君の笑顔を守るから。
苺タルト
・・・・・・・・
苺ほど、恋心を想起させる果物はないと思う。
可愛い真っ赤な輝きも、
どきんとする酸味も、
かぐわしい甘い香りも。
初々しくてちょっとつらい、初恋に似ている。
「見てみてこの苺、かわいい!
ハート型にカットしてあるよ!」
ケーキショップのショーウィンドウに、連れ合いが目を輝かせる。
視線の先には、サクサクのクッキー生地にとろりとしたカスタードクリームを絞り、その上にハート型の苺を斜め45度に綺麗に敷き詰めた苺タルト。
蜜でもかかっているのだろうか、苺がツヤツヤと光を放っている。
隣には、純白が目立つショートケーキもあるのだが、先程から熱心に見つめているのは苺がたっぷり乗ったタルトの方だ。
「好きなの?苺」
「うん、好き!
宝石みたいに綺麗だもん!」
無邪気に笑う頬や、リップの色も、華やかな紅色。
「私は好きだけど……あ、もしかして苺、苦手だった?」
「好きだよ」
「じゃ、買おう!
すみません、苺タルトを2つください!」
真っ赤に輝く君の笑顔と、
願わくば、ずっと一緒にいたい。
例え苺の季節が過ぎようと、僕が君の笑顔を守るから。