180度人生変わりました

第一章 はじめの結婚

20××年09月09日。
夏菜は圭一と交際を開始した。

当時夏菜は20歳になったばかりで世間のことなんてなにもわからない子供だった。

夏菜は高校卒業後、就職をし、当時付き合っていた別の男性と交際、同棲。

その後、破局と恋愛自体に本気で向き合おうとはしていなかった。

同棲したら、結婚に導かれるのはよくある話だが、付き合うひとがヒモに成り果ててしまい、喧嘩別れというのが毎度のことで。。

こんな恋愛感では結婚なんて考えれなかった。

そんな中で圭一は違っていた気がする。

今まで交際した人の中で大人で考え方に余裕があるように見えた。

そんな姿に惹かれたのかもしれない。

最初、夏菜はあまり気にしていなかったが、圭一は夏菜に好意があったようだった。

その事に気づかず、接していたり、話したり、上司部下の関係を保っていた。

連絡先を交換してから距離が縮まったという感じ。ここまでが夏菜と圭一との馴れ初めである。

大人の恋愛にしてはかわいいほうなのかもしれない。

～それから数ヶ月後、夏菜との圭一の会話～

圭一「夏菜、俺もう30代だし、親にも結婚の話でてるんだよね」

夏菜「やっぱり言われたりするの？」

圭一「言われる。正直次付き合うひとは結婚考えてたんだ」

夏菜「そうなんだ」

圭一「だからさ、結婚とか考えない？」

夏菜「うーん、べつにいーよ」

圭一「じゃあ決まりだね」


日常的な会話に結婚の話が浮上した。
少し冷たい態度に見えるが内心嬉しさを堪えていたと思う。

あの日からウキウキな気持ちになりながら、ゼクシィを購入。

圭一と話し合い、夏菜の誕生日にいれる話となった。夏菜と圭一は互いの両親に会っていた。

夏菜の誕生日にいれる話をし、認めてもらったと思っていた。

だが、違った。

誕生日前に両親の顔合わせをしてないから籍は入れさせないと言われた。

確かにそれが筋ではあるが、誕生日に決めたのは圭一だ。私ではない。

すごく私が責められているように聞こえた。
うまくやっていけるか正直不安もあった。

今回の誕生日にいれるのはお蔵入りにし、両親顔合わせ後の圭一の誕生日にいれる話となった。

顔合わせ自体はしたほうが良いと思っていたので、その点については仕方ないと心に封じた。