推しを愛でるモブに徹しようと思ったのに、M属性の推し課長が私に迫ってくるんです!
その後の二人は……? 西浦さん視点
**** その後の二人は……? 西浦さん視点 ****
私と浮田課長は週末はお互いの家を行き来してプレイを続けている。付き合っているのかどうかは分からない。しかし家で見る浮田課長の悶える姿は最高で、私は推しの為に日々SMの知識を増やしていく。決して嫌では無く、本当に推しを喜ばせてあげたい一心だ。
「おはようございます、浮田課長」
「おはよう、西浦さん……」
浮田課長は席に着いた。今日は薄い紫のワイシャツに青のネクタイ。あのネクタイもワイシャツも、もちろん高級ブランドのアレだ。私はいつも通りに横目でチラリと確認する。シワひとつないダークグレーのスーツは、先日一緒に出掛けた時に受け取っていたオーダーメイドだ。ふんわり猫毛の髪型は、今日も何処の角度から見ても完璧だった。ふんわりと甘い香水は人々の記憶に優しく残る塩梅。
今日の浮田課長は朝から頬がほんのり赤い。だって、私がある命令を下しているからだ。それを眼鏡の奥からチェックした私は、ソッと立って資料を見せる振りをして浮田課長の側に立つ。
「浮田課長、アレは装着していますか?」
「んっ……、い、言われたモノを付けているよ……」
「良いですねえ……。では就業時間最後まで我慢出来たら、後でご褒美をあげます」
「はぁい……。女王様」
―― The End ――
私と浮田課長は週末はお互いの家を行き来してプレイを続けている。付き合っているのかどうかは分からない。しかし家で見る浮田課長の悶える姿は最高で、私は推しの為に日々SMの知識を増やしていく。決して嫌では無く、本当に推しを喜ばせてあげたい一心だ。
「おはようございます、浮田課長」
「おはよう、西浦さん……」
浮田課長は席に着いた。今日は薄い紫のワイシャツに青のネクタイ。あのネクタイもワイシャツも、もちろん高級ブランドのアレだ。私はいつも通りに横目でチラリと確認する。シワひとつないダークグレーのスーツは、先日一緒に出掛けた時に受け取っていたオーダーメイドだ。ふんわり猫毛の髪型は、今日も何処の角度から見ても完璧だった。ふんわりと甘い香水は人々の記憶に優しく残る塩梅。
今日の浮田課長は朝から頬がほんのり赤い。だって、私がある命令を下しているからだ。それを眼鏡の奥からチェックした私は、ソッと立って資料を見せる振りをして浮田課長の側に立つ。
「浮田課長、アレは装着していますか?」
「んっ……、い、言われたモノを付けているよ……」
「良いですねえ……。では就業時間最後まで我慢出来たら、後でご褒美をあげます」
「はぁい……。女王様」
―― The End ――