スマホとゲームが手離せなくて。
三度、鬼の形相の課長にスマホを人質にされ、此処は何処状態の私に容赦なく課長は攻めてくる。
「ほら、行くぞ?
スマホを返して欲しいだろ?」
「…はい。
課長、何処に向かってるんですか?」
どうか、違ってくれと願いながら課長に私は今から何処に連れて行かれるのか伺う。
「まだ、分からないのかよ。
鈍感過ぎて我慢の限界。」
(こんなセリフ、言われたら胸キュンだよね~)
って、現実だとそうでは無いらしい・・・。
(キュンよりズドンかな。)
ってお馬鹿!!
そんな事よりスマホだよ!!
「課長!
あっあの出来れば…、出来れば!の話ですけど、今日中にスマホを返して頂けると嬉しいのですが…
ごっ、ご無理でしたら、諦めます…」
「ご無理だから諦めろ。」
口をあんぐり開け、目は大きく見開き、狼狽えている今の私はそれはそれは滑稽だろう。